暗黒星雲賞実行委員会は賞の決定と表彰以外に、以前は本の作成もしていました。
第8回のときにその時点の情報をまとめた「SF大会暗黒の歴史」と
10周年と20世紀終了を記念して作成した「SF大会暗黒の20世紀」です。
最初の「SF大会暗黒の歴史」は当時色々と同人活動を行っていたので、その流れでそれまでの記録を一通りまとめて本にしようと企画しました。
この本では水玉螢之丞さんにもご協力いただきました。その原稿は長い間この本の購入者しか見られませんでしたが、いろいろな経緯により2015年に「SFまで10万光年以上」という書籍に再録されました。この本ではほとんどが商業誌やSF大会公式印刷物からの再録なのに、これだけ同人誌からというレアな原稿です。この原稿はその後水玉螢之丞おしごといろいろ展でも展示されましたので、いまは御存知の方が多いかもしれません。
最初の本発行から２年後、21世紀になったことと10周年を迎えたことを記念して、黒＋金＋銀という贅沢な表紙で以前の本の中身をアップデートし、さらに別のゲストの方々にも原稿をお願いし「SF大会暗黒の20世紀」という本が完成しました。
この本では恐れ多くも巻頭に柴野拓美先生にお祝いの言葉の原稿を書いていただきました。柴野先生は以前にお話したときも暗黒星雲賞を非常に気に入っていただいていて、こんな賞は今までどこにもなかった、非常に良い、というようなことを言われて嬉しかったことを覚えていましたので、ダメ元でお頼みしたところ、快く引き受けていただきました。そのときの電話は非常に緊張したのを覚えています。
他にも唐沢俊一さんに潮健児さんについてのコラムを書いていただいたり話題になった受賞者の方々にもご協力いただきました。
また暗黒星雲賞の規約はこの本の発行とともに制定されてます。実はこの規約はその当時の星雲賞の規約をパロディ化したものだったりしますが、気づいた方はほとんどいませんでした。
その後、20周年のときには本を作る時間と体力がなかったので、大会内で暗黒星雲賞20周年企画をおこない、見事暗黒星雲賞を受賞することができました。まさか自分を表彰することが起きるとは思っても見ませんでしたよ。
そして2020年で暗黒星雲賞が30回を迎えるということで20年ぶりに本を作ろうかと思い、今風の同人誌の作り方を調べたり、原稿のお願いをするための準備をしていましたが、コロナで不可能となってしまったため、暗黒星雲賞30周年としてこの公式ページの作成に切り替えました。
公式ページの歴代受賞リストの第10回までの内容はほぼこの2冊のテキスト部分をもとに作成されてます。
現在上記の本は緑の方は在庫なし、黒い方は手元に2冊あるだけです。
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